講演会     ■日時:'98年11月24日(火) 午後6時30分〜8時30分

■『都市居住・コミュニティ・家族』
   〜その変容と人口減少下でのまちづくりの新しい枠組み〜

 豊中市では現在、少子・高齢化が急速に進んでいます。経済の高度成長に呼応し、急激な人口増加に見まわれましたが、昭和62年(1987年)をピークに 人口は減少の傾向を示しています。人口とその構成の変化は、これからのまちづくりに大きな方向転換を迫っていると言えます。
 例えば、高齢者の増加は必要な施設とサービスの供給を整えていくことが急がれる一方で、子どもたちの減少は、保育所や学校施設の活用の問題など、サービスの再編成が求められています。
 こうした状況下、豊中市では2020年を目標とした次の総合計画が検討されています。 社会・経済状況が大きく転換しようとしている時に、都市 の将来像を描くことは容易ではありません。豊中の将来の姿を描くにあたっては、個人の行動選択・家族・コミュニティをはじめ様々な要素を検討し、そのシナ リオを創る必要があると市政研究所では考えています。
 今回の講演会は、東京での人口移動、家族変容の実態と自治体住宅政策の効果についての調査結果や、人口学的分析から豊中で『物語』を語るため の要素、組み立て方を、人口学と都市・地域計画の視点から問題提起をしてもらい、これからの『豊中物語』を語り、シナリオをつくるきっかけにしたいと思 い、開催しました。

■講師:大江 守之氏 (慶応義塾大学総合政策学部教授 
                   元国立社会保障・人口問題研究所人口構造研究部長)
■主催:豊中市政研究所
■後援:豊中市、豊中商工会議所、自治体学会、日本計画行政学会(予定)
 (財)大阪府市町村振興協会(おおさか市町村職員研修研究センター)、
 (財)堺都市政策研究所、東大阪市都市問題研究会、
 きしわだ都市政策研究所、八尾市民自治センター


 *当研究所の機関誌『TOYONAKAビジョン22』VOL.3に講演録を掲載しています。